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気付いたら日曜日終わってた話。
前回の管釣りにまた森野を誘ったところ、

「あそこ変な人いるから行かない」

……だそうです。ガラスのハートかょ。
結局森野のルアーを借りて、使い方も聞いて一人で行ってくることにしたのですが、
一日やってボウズも珍しくない超難関エリアというのが嘘のように釣れること釣れること……。

別に今日が特別という訳ではないらしく、他に釣れているのはいつものフライおじさんだけで、
左沢以外のルアー勢は鳴かず飛ばずのからっきしです。安定のいつも通りです。

このルアー、何かやばい物質とか入ってないですよね?



N. truncata / Y's Exotics

久々に登場したような、そうでもないような。
本格的に始める前からうちに居たベントラタを除けば、初めてお迎えした個体です。
順調に育っていれば、怪物サイズとはいかないまでも、
それなりの大きさにはなっていたはず。

……じゃあ、どうしてこんなに小さいのかといえば、
初めての越冬時に水加減がわからずにカラッカラにドライアウトで枯死寸前にしたり、
逆に翌年の晩夏から初冬にかけて、丸三ヶ月間降り続いた雨によって腐り果て、
葉っぱ二枚しか残ってないような状況になったりと、もう散々ですよ。

けれど、その度に復活してくるのも毎度おなじみな訳で。
まあ、それも強健種の証です。
どんな環境でも雑草のように成長を続けることと、
ただ枯れずに生き残れるだけっていうのは、
どちらも強健種の一言で片付きますけれど、
根本的には違うことなんですよ。

強いってのは、悪いってことです。
『ソドムの林檎』という植物の和名をご存じです?



眠くて何書いてるのかわからなくなったところで次です。
聞くところによると、寝不足の精神状態は酩酊状態と大差ないのだとか。
きっと、後で読み返して頭抱えるんでしょうね。

……あれ、話切り替わってないですね、おかしいな。

リーフジャンプと呼ぶにはあまりにも大胆な急成長。
いきなり4倍くらいのサイズの葉をつけました。
一体この子に何があったんです……?

うちでは今回僥倖でしたが、所謂プロと呼ばれるような人たちは、
毎回葉を出すごとに、意図的にこのような現象を誘発させています。

……rajahの瓶出し極小苗を2年で成熟させて開花させるような変態揃いですからね。
状態の悪化とかによる決死の開花ではなく、主茎を徒長させて上位袋を着けた上で、です。



袋は4号鉢より一回り大きいくらい。
大きくなったとは思うけど、まだまだですね。

ただ、これから越冬に入ったとしたら、また次の葉っぱはサイズダウンしたりするんでしょうね。
安定した環境がほしい……と、いいたいところですが、
それより私は安定した安息日がほしいです。

このところ、身体に引っ張られたのか、心の方まで弱っている気がします。
面倒くさいメンヘラ思考というか、なんというか。
そういうことはなるべく表に出さないようにしているのですが……。
それはそれとして。

今回は予告通りにアリストリコーサの挿し木についてです。
時系列としては、数回前の同種が登場した直後辺りの話になります。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics

横ちょに大きく伸び上がっていた主茎を落としました。
ウツボカズラの茎は見た目に反して非常に硬いため、切断に際しては注意が必要です。
カミソリの刃なんかじゃまず切り落とせません。手首なんかより余程頑丈です。

基本的には鋏ですが、文房具のようなものだとなかなか切れずに断面がガタガタになります。
当然断面の組織も破壊され、発根率も挿し木の成功率も著しく下がります。
……ので、切れ味鋭く力の込められるようなものを用いて、一発で切り落とします。
聞くところによると、大型犬の爪切り用の鋏がちょうどいいらしいですよ。
普通に植木鋏買った方がいいような気もしますけど、形状的には確かに使いやすそう。

実は、それ用に使っていたドイツ製の剪定鋏が盗難に遭うというまさかの事態が発生したため、
今回は予備を使う方向でいきたいと思います、返してダークインフェルノ

あれ、めちゃくちゃ高かったんですからね。
具体的な表記は避けますけど、エドワードシアナの苗数本分くらい。
はさみ一本に何を大げさなって思うかもしれませんけど、本当に気持ち悪いくらい切れるんですよ。
それこそ親指くらいの硬い太枝が、何の抵抗もなくぬるりと。
材質の問題なのか、構造的な問題なのかは知らないですけど、
やっぱりドイツの技術力は世界一ィなのでしょうか。

……まあ、自分で買ったものではないんですけれどね。



5分割にします。
……画像では6つになってますけど。
こういう部分の詰めの甘さが左沢らしいといえば、らしいですけど。
この6つに切り分けられたウツボカズラの茎は、私の人生そのものだ。

あ、さっきの鋏のところに書いとくべきことかもしれませんけれど、
鋏は必ず滅菌してから使うようにしてください。
普段、枯葉をトリミングする際には、その辺の鋏で適当にやってますけど、
生体部分を切る際には、ものすごーく重要なことです。

火で炙るのが簡単で確実ですが、それをやると刃が鈍らになるので、
アル綿で綺麗に拭いてから使います。

うちではウツボカズラの挿し木は基本的に水挿しで、容器はペットボトルです。
ただ、透明な容器の場合、中が苔だらけになるので、
遮光された茶色い瓶の方が向いてるかもしれません。

……まあ、苔が出たところで特に影響を感じたことがないのと、
こっちの方が発根を観察しやすいので、うちでは透明なのを使ってます。
発根してしばらくしたら、また別の工程に入るので。



切る際には必ず葉の付け根の上部にある潜在芽を残すようにしてください。
ウツボカズラは構造上、ここ以外からは絶対に発芽しませんので。
不測の事態で潜在芽がダメになった場合に備えて、成長点はいくつか付けておきます。
希少種だと少しでも個体数を増やすために、一節ごとに細切れにしたりするらしいですけど、
失敗したら元も子もないですし、欲張らずに長めに切った方がいいと思います。

あとは上端の切り口は癒合剤で塞いでおきましょう。
そのままでも瘡蓋になって塞がりますが、枯れ込んで潜在芽までダメになったり、
最悪の場合ウイルスが入って株そのものがダメになります。

……当然ですが下端には癒合剤を塗らないように。
発根する部位が無くなります。

あとは発根するまで管理するだけです。
管理に際して留意することは、しっかり湿度を保った上で、葉水も小まめに。
発根前の吸い上げの弱い時期に蒸散量が増えると、あっけなく干乾びます。

発根したら少しずつ土に慣らす工程に入るのですが、それはまた次の機会に。
時期の屋外栽培には、他の子と一緒に管理できるようになるといいですね。



主茎を落とされた元株。
暴れてた主茎がなくなって、さっぱり綺麗に……なってますか、これ?
正直あんまり変わった気がしないのですが、横に張り出した部位がなくなったので、
スペース的にはまとめやすくなった気がします。

また無秩序に伸びてきたら剪定しますけど、
あんまり増えるようなら放出先も考えていかないとですねー。


仕事の合間に書いてるので簡潔にまとめます。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics

この子は雌株の方ですね。
酢の物にするやつではないです。
時間があれば分解して挿し木にして増殖しようかと思っているのですが、
時間なんてどこにあるんですか……ここ……?



袋。
完全に上位袋に移行して、サイズも控えめになってきたので、
そろそろ切り時かなって思ったのですが、こうしてまじまじと見てると上位袋もかわいいんですよね。

ちなみに見た目はかわいいですけど、袋の中は溶けかけの蟲をたっぷりと湛えてます。
食虫植物なので当たり前ですけど……。
屋内栽培でひっくり返すと悲惨の一言につきます。

上位袋、たしかにかわいいですけど、後進の茎がいっぱいありますし、
切ったら切ったですぐにそっちが大きく育つと思います。



主茎の途中。
木質化した節間から脇芽がうじゃうじゃと出てます……うじゅる。
これなら分解しても、ばっこり増殖してくれそうな気がします。
アリストリコーサはベントラタ並みの超がつくほどの強健種ではありますが、
強健種=普及種ということではなく、狙えば入手は可能ではありますけれど、
まだまだその辺のお花屋さんに売ってるような種類ではないです。

……なので、ベントラタのような増やしてどうするの?系の種類に比べたら、
喜ばれる種類なんだと思います、この個体なら性別も確定してますし。
ただ、ネペンテスを普及させる上で一番のネックとなるのが、
無秩序な増殖と流通によって先人の築いてきた植物としての価値を崩壊させてしまうことです。
普及種になると途端に駄物扱いする人って必ずいますしね。
逆に普及してた種類が突然絶種寸前になると、急に需要が増えるんです、
この素晴らしい品種を保存しよう、と。

……なんか無駄に毒を吐いてしまった気がします、やっぱ疲れてるとダメですね。
あ、ベントラタをディスったような書き方になってしまいましたけれど、
個人的に品種としては結構好きですよ、ベントラタ。
どんな環境でも袋を鈴生りに着けてくれるので、育ててて楽しいんですよ。
ただなんとなくウツボカズラを一鉢育てたい、とかなら間違いなくお勧めです。
導入するにしてもそんな大それたものでもなく、場末の園芸コーナーで買ってくるだけですし。

気付けば11月。
きっとすぐに今年も終わってしまうのでしょうねー。
それはそうと11月といえば、そろそろ高地性種も夜間は屋内に入れないとです。
ただ、毎日朝出して夕方しまうのを繰り返すのは、体力的にも辛いです。
数も多くなってきましたし、大鉢も増えましたし。
もういっそ、冬の間に温室建ててしまおうかしら。



N. veitchii bario Akazukin x stripe peristome / Y's Exotics

それなりに育ってはいます。
ただ、やっぱり夏を過ぎてドライミストを止めると、
どうしても過乾燥気味になってしまいます。
用土とか、あっという間にカラカラですし。
サボタニには最適な環境なんでしょうけどネペンテスには少し辛いです。

かといって、この時期にドライミストなんて稼働したら低温障害待ったなしです。
やっぱりこの状況を打破するには、温室建てるしか……。
屋内栽培だと盛大な水撒きは不可能ですし、
ちびちび潅水するのは手間が掛かる上に根の成長にもよくないですし。



本種の成長期は夏ですが、一番綺麗な袋を着けるのは今の時期です。
もっとも、夏に比べて成長率が劣るのは、先にも挙げた秋の環境作りがダメダメな所為かもですけど。
これから晩秋から冬にかけて完全に屋内栽培に移行すると、
光の質が変わるせいか、このような綺麗な色は出ず、ぱっとしない袋になります。

夏の屋外栽培は本当に魅力的な要素でいっぱいなのですが、
季節であんまりころころ環境変えるのもよくないですねー……。
元来は常夏の高山みたいな場所の植物で、昼夜の寒暖差はあっても季節という概念はない訳ですし。

そう考えると、やっぱり夏暑すぎて冬寒すぎるこの国は、ネペンテス栽培に向いてないんでしょうね。
それでも世界レベルの栽培家が国内に存在するのは、すごいことだと思います。



頂芽。
相変わらずの毛むくじゃら。
これこそビーチって感じ。

……そういえばヤフーブログがサ終みたいですけど、
ネット上のネペンテス界隈って今後どうなるんでしょうか。
大御所はみんなヤフブロ媒体にしてたような気がします。

病院と環境があまりにも違いすぎて、早くも風邪のような症状が……。
こじらせるとまた病院行きなので、病み上がりらしく養生したいところですが、
やるべきことは相も変わらず山積みな訳で、休めば休むだけ後々辛くなるのです。

暗い話はさて置いて、久々に栽培スペースを見たところ、ウツボカズラたちはみんな元気でした。
一月振りに見ると、いろいろ気付くこともある訳で、また書いていけたらなって。



N. reinwardtiana BE-3671 / Borneo Exotics

秋も深まって斜陽がきつく、コントラストが効きすぎです。
スマホを機種変更したこともありますけど……。

元々丈夫でよく育ついい子でしたが、このサイズになって一気に加速しましたねー。
前回登場の際には最新の葉が食害に遭ってましたが、特に影響はなかったみたいです。

最近は節間も伸びてきましたが、おそらくは株の成熟によるもの。
うねうねと支柱を無視して無秩序に伸び始めたので、切除して挿し穂にしてもいいかなって思いましたが、
せっかくなので花を咲かせて雌雄判別を行ってからでもいいかなって思いました。
BEのクローンならば、雌雄は決まっているのかもしれませんが、
アリストリコーサみたいに複数のクローンからランダム出荷されてる可能性もありますし。



袋。
節間が徒長してきたので、形も少しずつ変化してきました。
リップは薄く、口は大きく、典型的な上位袋に近付いてきた感じです。
色はまだ抜けてないので、これからもう少し変化してゆくのでしょうけれど。

レインワルドティアナ自体とてもシンプルな造形の袋の種類なのですが、
上位袋になると、さらに洗練されたデザインになってきます。
一定以上まで育つと、重さで主茎の負担にならないように袋が小さくなってくるのですが、
そうなってきたら、主茎を落として挿し穂を作る段階なのかもしれませんね。
現在だとアリストリコーサがそんな感じです。



脇芽が出てきました。
小さな袋も付いててかわいいです。
一期の方に記録が残ってますが、そういえば導入当初はこんな感じの個体でしたねー。
あれから数年育ててきて、一回りしてここに至る感じは感慨深いです。

こっちの脇芽を切り取って育てるって選択肢もありそうですね。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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