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長かった梅雨もようやく明けたと思ったら、クソ暑いですねー。
特に夜温が下がらず熱帯夜続きなのは、高地性種には辛いところです。
以前の災害級の猛暑の時に比べたら、まだ気温自体は低めではありますが、
数日前まで雨続きで涼しかったので、急激な環境変化についていけません。

ただ、あの時は夜温でも36度くらいありましたけどね……。
よく越せたなぁって、今でも思います。



N. xRebecca soper (gracillima x ventricosa)
ネペンテス レベッカ・ソパー

近場のお店でたまたま見かけて、なんとなく買ってきました。
そういえば、まだレベッカは居なかったなーって。
お店で販売時につけられてるインボイスネームは『レッドアラタ』ですが、
本種はグラシリマとベントリコーサの交配種で、アラタの血はどこにも入ってません。

初めてお迎えした種類ではありますけれど、堅気でも売ってるベントリ交配種と考えると、
たぶん育てるのはめちゃくちゃ簡単な部類だと思います。

散々雑草と揶揄されたアラタ原種も、今は交配種のベントラータに取って代わられてますしね。
最近の忙しさを考えると、片手間でも簡単に育つ交配種が楽でいいなって思います。



N. aristolochioides x ventricosa
ネペンテス アリストリコーサ

栽培が簡単なベントリ交配種の一例。
この袋は挿木にした個体に着いたものです。
育てるのも簡単で、軽く環境を整えるだけでも通年袋を着けて、
挿木による増殖も簡単、さらには袋も独特で綺麗という、まさに大衆向けのネペンテス。
簡単な交配種を育てたところで栽培技術の向上はありませんが、
手軽に育てられる癒し系の存在も、今という環境には必要な存在だと思います。

業者が本気出したら、あっという間にホムセンネペンの仲間入りするポテンシャルはありますが、
価値観壊れちゃうので正直なところを言えば、ご遠慮願いたいところです。

今まで大事に育ててきたのに、一般に流通した途端に駄物扱いされるのは嫌ですよ?
そういう品種がホムセンネペンには多すぎます。



N. burkei x hamata
ブリハマチ

結局二芽立ちのまま今日まで育ててます。
なんだかんだで着袋率はとてもよく、毒々しい袋を鈴生りにしてくれてます。
ハマタ交配種は基本的に牙の形質は全く遺伝しないはずですが、
この個体は例外的に口の牙みがそれなりに出ています。

もちろん原種とは比べるまでもないのですが、
この栽培の簡単さで、ハマタのアトモスフィアを感じられるのなら十分な気もします。

ただ、同じ交配の別個体を他にもたくさん見てきましたけれど、
ほぼ例外なくブルケイの口にハマタの柄という感じの個体だったので、
このような発現の仕方は本種というよりも、この個体特有のものかもしれません。



N. veitchii x burbidgeae
ビーバビ

この子は挿木では増やしにくいのですが、EPが実生苗を放出してるのでそっちを入手しましょう。
ただしEPからの販売は競争率が高いことに加えて、輸入というハードルもあるので、
あんまり大規模に普及するような種類ではないように思います。
……というか実生ゆえに個体差が大きすぎて、超高額の極美個体と、
1万円前後から買える凡個体との格差がものすごいです。
ちなみにうちの子はですね……見た目通りですよ。

本種も交配種の例に漏れず栽培は簡単ですが、少しだけ留意すべき点があります。
それは意外にも、水をとても好むということ。
用土の表面が乾いてから、たっぷりと潅水という初心者向けのセオリー通りじゃ上手くいきません。
用土が濡れてようがお構いなしに、一日朝晩の二回くらい、たっぷり潅水してやりましょう。

ビーチとバービッジアエは両親共に、やや乾かし気味に管理すべき原種なので、
導入当初はそのように管理していたのですが、全然育たない上に調子も悪そうだったので、
他の栽培家の方に聞いてみたところ、濡らし気味の管理を勧められたので、
そのようにしてみたところ、メキメキ育って今となっては若干持て余し気味です。
袋もバケツというには細くて少し頼りないですが、
500mlのペットボトル程度のサイズはあるので、それなりに見応えはあります。

※素焼き鉢に水抜けのいい用土、屋外栽培という、うちの環境を前提にした管理です。
 他の要素を無視して潅水だけ真似しても失敗します。

Author:左沢ねあ
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コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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