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なーにが暦通りの梅雨ですか。
8月入ってもまだ梅雨明けしてないって観測史上初ですよ。



Nelumbo nucifera

碗バスの一種。
数年前に一度だけ登場したハスですけど、
枯れはしないものの咲きもせず、なんとも言えない状況が続いてました。
咲きはしないけど植え替えだけは毎年きちんとしないとなので、
株数だけはちゃっかり増えてくのが腹立たしいところ。
メインの蓮根以外は廃棄すればいいだけなんですけど、
せっかく育ちそうなのに捨てるのも可哀想かなって。

画像は植え替え後しばらくして、浮葉が出てきたところです。



数週間後。
水面が浮葉でいっぱいになって、少しずつ立葉になりつつあります。
植え替え後しばらくは泥水でしたが、だんだん澄んできました。

食虫植物メインで育ててる人の職業病みたいなものかもしれませんが、
どうしても施肥という工程を軽視してしまいがち。
ハスは肥料喰いということで、咲かない理由に肥料不足もあるのかなと思い、
今年は肥料をよく効かせてみることにしました。

それはもう、自称園芸中級者辺りが見たら卒倒しそうな量を、
ドバドバと大量に、それも週一のペースで。



あり得ないレベルの多肥管理が功を奏したのか、
栽培開始から数年目にして、初めての花芽を確認することができました。
葉っぱも綺麗な状態で、どうやら過肥ということはなかった様子。
どれだけ肥料好きなんですか……。

ただ、今年はご存じの通り、梅雨が本気で全然晴れません。
肥料よりも何よりも日照が大事なハスにとってはあまりにも致命的なこの状況、
花芽がこのまま腐ったりしないよう願うことしかできません。



日照がほぼ無いせいで全然動かないのですが、それでもなんとかここまで膨らんできました。
ここまで来れば、あとは咲いてくれるのを待つばかりです。
育て始めて数年目にして初めて見る花……とても楽しみです。

……あれ、これって直前で腐るフラグじゃないですか?



開花しました。
ハスの花って、散り際の潔さとか結構好きです。

ちなみにハス科の植物は、ピンクの花を咲かせる N. nucifera と、
黄色い花を咲かせる N. lutea の2種類しか現存せず、
白花変種を含めても僅か3色のバリエーションしかありません。

世界中にハスの品種はものすごい数が存在しますが、
全ては3色の配分の違いに加えて、花の大きさや花弁の形、一重と八重の違いと、
その品種が作出された背景に由来しています。
実際、古代蓮系は由来が違うだけで全部大型ピンク一重咲きなので、
見た目的には全く区別がつきません。
その上ハスはものすごく交雑しやすいので、種の保存が大変なんだとか。
幸い実生ではなく地下茎による栄養生殖でクローン体を残せますけど、

他にもいろいろ書きたいことはあった気がしますが、
仕事明けに書いててクソ眠い上に、数時間後にはまた仕事なのでこの辺で切り上げます。
ハスの花については、また気が向いたら書くかもしれません。
こういうこと言うときって、大抵次はないですよね。

森に帰りたい……。


Author:左沢ねあ
誰だよ前回の記事書いた奴。



屋外栽培スペース。
先日ついに桜も咲きましたね。
朝晩はまだまだ冷え込むものの、こうして高地性種は外に出せるようになってきました。
ただ、今期は越冬に際して力尽きてしまった個体もちらほらと居ます。
もっときっちり管理してあげないとですねー……。

この子たちについては、思うところもいろいろありますけれど、
その話は、次回以降ということで。



Muscari sp.
ブドウヒヤシンスの一種、学名のムスカリと呼称した方が園芸植物としては名が通ってるかも。
夜間飛行の花にも少し似てますよね。
私も将来は大学を卒業して魔法少女になるんです。
魔法少女の資格って、実は年齢制ではなく身長制限なんですよ、知ってました?

閑話休題。
春になると、割とどこにでも咲いてますよね。
……というか、うちの庭に植えた覚えないんですけど、どこから生えてきたんです?

どこにでも生えてることから蔑ろにされがちな花ですけど、
こうして近くに寄ってみると、結構綺麗な花なんですよ。
トライポフォビアには生理的に受け付けない造形してますけど。

初春の寒いうちから咲き始めるので、スノウドロップが冬の終わりを告げる花なら、
ムスカリは春の訪れを告げる花といってもいいのではないでしょうか。

いや、春になったら咲く花っていっぱいありますけどね。
……台無しだよ!!!



Veronica persica
ネモフィラ……に成れなかった雑草。
綺麗とは思うけど、花の大きさが違いすぎたのです。
ネモフィラといえば、某海浜公園の影響ですっかり市民権を得ましたけど、
真似しようとしても、びっしり埋め尽くすように植えないと隙間が目立って貧相なんですよね……。
個人でやるにはハードルがちょっと高いです。

属名から察する方も多そうですが、園芸植物であるベロニカの仲間です。
小さくて目立たないですけど、花自体は寄ってみれば綺麗ですね。
サオトメバナも花の盛り、雑草でも大抵は時期になれば綺麗な花を咲かすんですよ。
花が地味なイメージのイネ科でも、ラグラスみたいな観賞用の品種があるくらいですしね。
まあ、ラグラスはこぼれ種から雑草化するのでアレですけど……。



Aconitum nipponicum
ミヤマトリカブト

今年も出芽しましたが、今期は植え替えをしなかったので株の位置がめちゃくちゃです。
ハエトリグサみたいに隔年くらいでちょうどいいかなって思ったのですが、
さすがは根の植物、宿根草……毎年植え替えないとダメみたいですね。
今年の冬はちゃんと植え替えてやりましょう。

トリカブトは肥料喰いで、今の時期は特に養分を必要としていますが、
山野草なので濃い肥料は嫌いますので、薄めの液肥を小まめに与えるようにします。
あとは背が高くなるので、支柱を立ててやらないと風に負けて倒れてしまいます。
球根を傷付けないように、植え替えの段階で立てとくのが一番いいんですけどね。

いつか、トリカブトをプランターいっぱいに殖やしてトリカブトのお花畑を作るんです。
こういうこと書くと危ない奴みたいですけど、うちの子を無粋な目的に使わないでください><。

愚痴っぽいことしか書けなさそうなので冒頭の小話は割愛します。



N. xVentrata
ネペンテス ベントラタ

栽培スペース確認してみたのですが、記事になりそうな子全然居ないんですけど、
この冬の間、どうやって間を持たせようか悩みどころですね……。

そんなときでもいつでも袋を着けてくれている本種。
本種が特別強いところは確かにありますけど、それでもやっぱり交配種は全体的に強いです。

ただなんとなくネペンテスを育てたいとか、いきなり高価な原種は不安という方は、
まずは交配種から入ってみるのもいいと思います。
ネペンテスというのがどんな植物なのか、手元に置いて初めてわかることも多いですし。
交配種は基本的にどんな滅茶苦茶な栽培でも、余程のことがなければ枯れないですしね。

……そんなこんなで本種は放置されることが多く、
気付けば鉢が雑草だらけになっていたり。
こんなになるまで一体何をしてたんだって話ですけど、
何もしてなかったからこうなったんですよ。



枯葉整理して、用土の雑草も始末しました。
雑草は小さいうちに抜いとかないと、鉢中に根が回って全然抜けない上に、
脆弱なネペンテスの根が負けたりするので、必ず小さいうちに抜くようにしてくださいね。
今回の記事は反面教師にしてください、ベントラタ以外でこんなことしてたら根傷めますからね?

本当に、毎日の観察が大切なんですよ。



ずっと放置してても袋着けてくれる、そんな本種が大好きです。
ただ、交配種ばっかり育てても栽培技術は向上しないですし……。
いっそ開き直って交配種ばっか集めるような、そんな栽培生活も悪くない気がしてきます。

……完璧に心が弱り切ってますね。
そんな向上心がないようじゃ、何やってもダメ。

今日も一日よくがんばりました。
疲れたし早く寝よう……と思ったのですが、今日更新日だったの忘れてました。
画像とか全然用意してなかったので、文章だけで。
作図とかしてもいいかなって思ったのですが、そんな時間も気力もないです。

屋外型の温室といえば、アルミフレームにガラスをはめ込んだタイプが一般的です。
最近だとガラスよりも割れに強く、断熱性にも比較的優れたポリカーボネイトも増えてますね。
ただ、既製のキットを買うとなると結構いいお値段しちゃう上に、
ガラスよりましとはいっても断熱材が入っている訳でもないような、
所詮は薄板一枚の断熱性なんてたかが知れている訳で。
屋内に設置することを前提としたワーディアンケースならいざ知らず、
そんな部屋とも言えないガラスの箱を屋外で保温するには莫大な熱量が必要になるんですよ。
庭から温泉でも出れば万事解決なんですけど、井戸はあっても水しか出ないですしね。

そんなこんなでいいプランないかなーと探していたら、なかなかすごいものを見つけまして。
権利の関係で画像を載せたりはできないのですが、元は中国で伝統的に用いられていた温室に、
アメリカのベンチャー企業が現代の理論と設計をふんだんに盛り込んだ恒常温室の一種だそうで。
理論的には四季を通して外部動力を一切使わずに一定の温度を保ち続けるという眉唾な内容なのですが、
実証実験では外気温氷点下20度の環境下にて、完全無加温の状態で熱帯果樹を収穫したのだとか。
無加温の状態で夜温を保つのも大概ですが、昼間も無換気でオーバーヒートしないのもすごいです。
原理としては非常に単純明快で、温室内に大量の蓄熱材を備えており、
昼間の過剰な熱量は蓄熱材に貯め込まれるために室温は然程上がらず、
逆に夜間は蓄熱材からの放熱により室温が下がらないのだそうで。
さらには季節による日照角度と蓄熱材の配置等が完璧に計算されているらしく、
冬には全日照で蓄熱材が熱源として作用し、夏には蓄熱材は完全に遮光されて冷材として作用するのだとか。
まさに完璧、永久機関。

ただし欠点も存在し、日照を断たれた場合には機能不全に陥る上に、
蓄熱材が完全に冷え切ってしまうと、生半可な加温では室温が全く上がらないのだとか。
通常50度にまで達する昼間の温室の熱量を吸収するほどの蓄熱材では無理もないですが……。

さらには立地条件から周囲の気候、日照角度までを綿密に計算した上で、
蜘蛛の糸で綱渡りをするようなバランスの上に成り立っているらしく、
別の地点で同じ環境を作り出すのは不可能なのだとか……ガンダムみたいなやつですね。

ただし、一部の機能を限定的に備えた簡易的なものであっても、
従来の温室と同様に加温した場合、燃費は1/3以下に抑えられたのだとか。
非常に画期的なシステムですが、日本で商業的に用いるには構造上致命的な弱点が存在します。
それは温室内に大量の蓄熱材を備えているため、規模の割に栽培可能面積が極めて小さいため、
非常に大規模な施設になってしまい、狭い島国で商業栽培に用いるのは現実的ではないという点です。
そのため現在実用化しているのは中国、アメリカ、ロシア等の広大な国土を持つ大陸国家のみです。

ただし、それは商業利用に限っての話。
趣味でやるには十分ですので、似た機能を持たせた個人の小型温室は結構存在するみたいです。
せっかく自作するなら、うちでもこんな感じにしてみようかと思っています。

社会の理不尽を一手に押し付けられて、病み上がりでなくとも過労死しそうな上に、
片付けた上でこちらに利がある訳でもない案件を処理しているので忙しい上に機嫌も悪いです。
他にもいろいろありまして、もうこの国が嫌いになってしまいそうですが、
悪いのは法律の穴を突いて理論武装して技術者を食い物にしている企業な訳で。

こちらも名目上は仕事を回してもらっている以上、無くなったら困ってしまう訳で、
必要悪というか、悪徳企業が無くならない社会の縮図というかなんというか、
どんなディストピアなんですかこれ……。

締め切り伸びるか本社が爆発しないかなって常々思ってますけど、
少し前に知り合いの会社が本当に燃えてしまったので、つまらない冗談にもならない訳で。

……わかった、この話はやめよう、ハイ、やめやめ。



高地性種も屋内に取り込みました。
まだ昼間は20度以上になるので全然いけるのですが、
夜温は10度を切ることも増えてきたので、完全に屋内に移行してしまいました。
朝に出して夜取り込むなんてこと、現状では到底無理です。

本当はアリストリコーサの主茎を分解して挿し木にしようかと思ってたのですが、
それはこの修羅場が一段落してからですね。



低地性種。
こちらは屋内温室です。
内部はいい感じに蒸し暑く、いかにも低地性種の好む環境になってます。
ただ、小さな温室なので内部に加湿器が入る訳でもなく、
油断するとカラッカラに乾燥してしまうので、小まめに水分補給をしてます。
水槽栽培を諦めたノーシアナも居るので、乾燥は致命的です。
ペットボトルを利用した超小型加湿器なんてものもありますが、
こんな狭い温室内でそんなものを使ったら過湿うんぬんの前に病気が蔓延するだけです。

栽培品が屋内に引っ込んでる冬の間に本格的に温室を建てようと設計を考えてたのですが、
それも全てこの修羅場が片付いてからでないと手が付けられません。

しかもこれ、片付けるのは義務だけど、片付いたところで得する人は誰も居ないんですよね……。
無駄に穴掘って埋め戻すみたいな仕事です。

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プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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