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気付けばもう三月。
寒さもすっかり弛んで春の陽気ですねー。
ここ数日の陽気で桜の蕾も随分膨らんできました。
桜前線予報によれば、あと二週間もすれば開花だそうで。
今年は暖冬だったので、桜が咲くのも早いですね。

春の兆しといえば、ここ数日屋外でテントウムシを見かけることが増えました。
……ということは、もう少ししたら羽付きのアブラムシが大発生する予兆です。



L. spp.
有象無象リトープス、雑種風情。

前回の記事で雑種リトープスを買い直したいって書いてましたけど、
先日雑貨屋さんで見つけたので買っちゃいました。
税込み価格498円、普段ネペンテス相手にしてるとびっくりするような低価格だけど、
ネペンテスもベントラタとかのホムセン組は大抵これくらいの価格帯ですよね。

実際、リトープスもラベル有りのナンバリングネームド個体なら、
種類にもよりますけど1個体でこの数倍の値段は軽くしますからね。
これはこれで、ちゃんと個性もあってかわいいですし、
私的には、これで十分満足なのです。

……自称リトープスマニアからしたら、タダでもいらないゴミらしいですけど。
かれら曰く、花粉を撒き散らして交雑のリスクを発生させるだけで害悪で、
雑種やラベル落ち個体は積極的に駆除すべき存在なのだとか。

自分の栽培スペースなら好きに育てるなり駆除したらいいと思いますけど、
わざわざ人の育ててる個体にケチつけにくるのはどうかと思いますよ。
園芸に限らず、最近そういう人多いですよね。
義憤を盾にして自分の気に食わないコンテンツを潰しにくる人。
全てを排除する精神の後に生まれるのは、荒涼とした世界でしかないんですよ。
ドラえもんの『どくさいスイッチ』の話然り。



閑話休題。
寄ってみましたけれど、時期が時期だけにみんな脱皮中です。
本当は4号鉢辺りにもう少し余裕を持たせて、ゆるりと植えてあげたいのですが、
脱皮中に植え替えるのもあれなので、もうしばらくは様子見ですねー。
みんなギチギチに詰まってますし……。
おそらくこの手の安価な大量生産リトープスは、このプラ鉢に直接種をばら撒いて、
間引きを繰り返して数と彩りのバランスを取ってるのだと思います。
実際どの鉢もみんな個性的で魅力的でしたからねー……。
選ぶのがすごく大変でした、楽しかったですけど。

実際安いですし、2鉢くらい買ってもよかったんですけどね。



脱皮といえば、こっちも脱いでました。
抜殻にもだいぶ太さが出てきました。
そういえば最近全然餌食べようとしなかったですしね。
マウスならまだいいんですけど、ラットを食べてくれなかったりすると、
単価が高いので結構悲しいものがありますねー……。
金額ももちろんですけど、食材になってくれたネズミにも申し訳ないというか……。
残飯処理班という手も考えましたけど本末転倒な気がしますし、
そもそも世間ではコロ虹自体が残飯処理班として扱われてるのでした。

コロ虹は脱皮前でも結構貪欲に食べてくれたりもするのですが、
しっかり加温してても冬には多少は食が細るような気がします。

神経図太いコロ虹でこの調子だと、繊細なボルパイは私の手には負えないだろうなーって思います。

気付けばもうそろそろ3月。
外は吹曝しの暴風ですが、一歩出てみれば、それは暖かい南風で。
最近は夕焼けの時刻もだいぶ遅くなりましたし、
寒さも弛んで、春の足音ももうすぐそこです。



Lithops aucampiae
日輪玉

うちに居るリトープスの中では珍しく種小名が確定している個体。
……というか、前々から育ててた雑種リトの群れなんですけど、
去年の災害級の酷暑でほぼ壊滅状態です……。

夏場に水遣りすると蒸れて腐りやすいのですが、
やらなかったらそれはそれで干乾びるという、冬型多肉には詰みみたいな環境で……。

また集めたいなーとも思ってますが、また雑種やラベル落ちで十分かなって。
安いし丈夫だし、原種やナンバリング個体を蒐集したい訳でもなく、
ただ小石みたいな姿で鉢の中に在るだけで、十分魅力的なので。
こんなこと書くと、また自称マニアに叩かれそうですけど。

ウツボカズラに関してもいつも言ってますけど、余程その種に魅力を感じてなければ、
入手も栽培も気軽にできる交配種で十分だと思いますよ。
食虫でも多肉でも、いきなり高価な品種から始めるのもハイリスクですし、
希少種は、ある程度同じ科の植物を育ててみて、イメージを掴んでからで遅くないです。



タイトルの件ですが、爬虫類や奇蟲関連ではなくリトープスです。
本種は春頃になると、新葉の展開と共に古い葉を落とすのですが、
その特異な様子から、脱皮に例えられています。

今ある葉の中央が開いて、中から新しい双葉が覗いています。
新しい双葉が大きくなるにつれて、元ある葉は次第に萎びて剥がれ落ちます。
古い葉の方から水分や養分を吸収して大きくなっているのです。

ちなみにこの時期の水遣りは厳禁。
脱皮期間中に過剰な水分があると、なぜか新しい双葉の方まで脱皮を始めてしまい、
所謂二重脱皮と呼ばれる現象ですが、目も当てられない惨状となります。

動物の脱皮とは異なり、長い時間をかけて行われるものなので、
その過程を記録できたりしたら、楽しいかもしれません。

……私が記録するのを忘れなければ、ですけど。

先日ぼんやりとテレビを眺めていたところ、チランジアの特集をやってました。
世間一般的にはエアープランツと呼んだ方が通じるかもです。
それで、なんとなく見ていたのですが、それが内容がめちゃくちゃ面白くて。
湿度と風の重要性とか、ネペンテス栽培に通じるような部分もたくさんあったり。

……そういえば国内のネペンテス界隈における神々の一人である山田さんも、
エアープランツ大好きだったような気がします。

面白そうだし、せっかくだから私も育ててみたいなーって思ったのですが、


忘れてたけど確かうちにもあったよね?

………
……




T. xerographica
チランジア キセログラフィカ

1期以来の登場となります。
育ててた……というよりはネペンテスの栽培スペースにぶら下げといただけです。
エアープランツの王様とも称される超大型種(うちのはSサイズですけど)
……ただし成長は極めて遅く、小さな個体が成熟するには数十年の歳月が必要となります。

どうでもいいですけど、原種の種小名の頭文字が『x』だと交雑種みたいで一瞬混乱しますよね。
実際、チランジアも交配種とかあるみたいですし。

自生地では絶滅の危機らしく、サイテス記載種であり国際取引は制限されているのですが、
とある博士が薬品処理によって大量増殖する手法を発見したらしく、
増殖個体が合法的に大量に輸入されてくるため、園芸店のみならず、
雑貨屋にも売ってるくらいに入手は容易です。

……高地性ネペンテスもこんな風になってくれたら、盗掘なんて無くなるのにね。



成長点……なんか汚いですね。
色味としてはトリコームが光を鈍く照り返すので綺麗なのですが、
葉っぱの隙間に蟲の死骸とか詰まってますし……。
そういえばエアープランツの仲間にも食虫機能をもった種類が居ませんでしたっけ。

ただ、基本的にチランジアも自生地だと鳥のフンとか集めて養分にしてるらしいですし、
プロの栽培家も施肥として葉間に完熟堆肥を詰めるらしいですし、
もしかしたら結果的に方向性は間違ってなかったのかもしれません。

……そういえばネペンテスにも、蟲よりも鳥のフン集めるのが好きな種類いますよね。
植物の進化の方向性というか、収斂というか、目指すところは結局一緒なのかもしれません。



根っこですよこれ全部。
数年前から生えてた気がしますけど。

……なんか全体的に画像暗いですね。
冬至も近い午後に撮影してるので仕方ないのかもしれませんけれど、
もっと映えるように照明なんかにも気を使った方がいいのかもしれません。
ビューティー系のやつ。

サイズ的に活着させるようなものがなかったので、釣り鉢用のカバーに突っ込んでたのですが、
どうやら気に入ったみたいで、発根してそのまま活着してました、もう取り出せません。
いや、根っこ切ればいけるのかもしれませんけど、そこまでする必要性が……。

上にも書いてますけど成長が極端に遅い種類な上に、
栽培スペースにいつもぶら下がってて日常的に見てるので全然気づかなかったのですが、
こうして意識して見ると、葉がボリューミーになってたり発根してたりと、
意外と変化があるものですねー。

温室が完成したら、梁からぶら下げてやるんです……。
そういえばチランジアの仲間で、ぶら下げ系の気になる種類がいます。
ウスネオイデスとかスパニッシュモスとか、そんな名前だった気がします。
あれもいっぱいぶら下げといたら面白いだろうなーって。
栽培難易度とか全然知らないですけどね!


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プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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