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今日も一日よくがんばりました。
疲れたし早く寝よう……と思ったのですが、今日更新日だったの忘れてました。
画像とか全然用意してなかったので、文章だけで。
作図とかしてもいいかなって思ったのですが、そんな時間も気力もないです。

屋外型の温室といえば、アルミフレームにガラスをはめ込んだタイプが一般的です。
最近だとガラスよりも割れに強く、断熱性にも比較的優れたポリカーボネイトも増えてますね。
ただ、既製のキットを買うとなると結構いいお値段しちゃう上に、
ガラスよりましとはいっても断熱材が入っている訳でもないような、
所詮は薄板一枚の断熱性なんてたかが知れている訳で。
屋内に設置することを前提としたワーディアンケースならいざ知らず、
そんな部屋とも言えないガラスの箱を屋外で保温するには莫大な熱量が必要になるんですよ。
庭から温泉でも出れば万事解決なんですけど、井戸はあっても水しか出ないですしね。

そんなこんなでいいプランないかなーと探していたら、なかなかすごいものを見つけまして。
権利の関係で画像を載せたりはできないのですが、元は中国で伝統的に用いられていた温室に、
アメリカのベンチャー企業が現代の理論と設計をふんだんに盛り込んだ恒常温室の一種だそうで。
理論的には四季を通して外部動力を一切使わずに一定の温度を保ち続けるという眉唾な内容なのですが、
実証実験では外気温氷点下20度の環境下にて、完全無加温の状態で熱帯果樹を収穫したのだとか。
無加温の状態で夜温を保つのも大概ですが、昼間も無換気でオーバーヒートしないのもすごいです。
原理としては非常に単純明快で、温室内に大量の蓄熱材を備えており、
昼間の過剰な熱量は蓄熱材に貯め込まれるために室温は然程上がらず、
逆に夜間は蓄熱材からの放熱により室温が下がらないのだそうで。
さらには季節による日照角度と蓄熱材の配置等が完璧に計算されているらしく、
冬には全日照で蓄熱材が熱源として作用し、夏には蓄熱材は完全に遮光されて冷材として作用するのだとか。
まさに完璧、永久機関。

ただし欠点も存在し、日照を断たれた場合には機能不全に陥る上に、
蓄熱材が完全に冷え切ってしまうと、生半可な加温では室温が全く上がらないのだとか。
通常50度にまで達する昼間の温室の熱量を吸収するほどの蓄熱材では無理もないですが……。

さらには立地条件から周囲の気候、日照角度までを綿密に計算した上で、
蜘蛛の糸で綱渡りをするようなバランスの上に成り立っているらしく、
別の地点で同じ環境を作り出すのは不可能なのだとか……ガンダムみたいなやつですね。

ただし、一部の機能を限定的に備えた簡易的なものであっても、
従来の温室と同様に加温した場合、燃費は1/3以下に抑えられたのだとか。
非常に画期的なシステムですが、日本で商業的に用いるには構造上致命的な弱点が存在します。
それは温室内に大量の蓄熱材を備えているため、規模の割に栽培可能面積が極めて小さいため、
非常に大規模な施設になってしまい、狭い島国で商業栽培に用いるのは現実的ではないという点です。
そのため現在実用化しているのは中国、アメリカ、ロシア等の広大な国土を持つ大陸国家のみです。

ただし、それは商業利用に限っての話。
趣味でやるには十分ですので、似た機能を持たせた個人の小型温室は結構存在するみたいです。
せっかく自作するなら、うちでもこんな感じにしてみようかと思っています。

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無題
こんばんは。
うーん
設備としては魅力的ですが
災害の多い日本では絶妙なバランスと云うのは
簡単に崩れますからね。

自分管理の失敗は怖いですが
それも楽しみと言える財力も欲しいです
なまくら 2019/12/14 (Sat) 23:31 編集
Re:無題
≫なまくらさん

こんばんは!
災害が多いとはいっても、地形が変わったり気候変動するようなことは滅多に無いので、
やはりどちらかといえば土地の狭さによる栽培面積や終日全日照の確保の方が問題ですね。
冬の太平洋側は乾燥しているものの、大陸性気候のように確実に毎日晴天になる訳でもないですし。
ただ、オリジナルのように完全無加温無動力を目指す訳でもないのでハードルは下がりますし、
従来と比べたらちょっと燃費のいい程度の温室を考えています。
2019/12/15 (Sun) 13:07
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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