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なんか急に寒くなりましたね……。
5月下旬というのに気温は4月上旬並みらしいですよ?
おまけにこの時期に10日間連続降雨の日照時間ゼロというのも40年振りだそうで。
GWに植え付けた夏野菜の苗とか、寒の戻りと水没によって軒並み死んでそうで怖いです。

今日以降は、また例年並みの気候に戻るみたいですけれど。



N. lowii mulu / Y's Exotics

栽培初年に血迷って導入した純高地性種。
画像は導入当初のものです。

安かったので買ってみたのですけれど、リーフスパン2センチ足らずの個体が届き、
育てられるか不安でいっぱいだったものの、なんだかんだで今でも関係は続いている訳で。
小さいとはいっても、一応外界に順化した個体だったのもよかったみたいです。
Wistubaからの輸入苗とか本当にとんでもないのが届きますからね……。



現在の姿。

葉の展開が異様に遅いので葉数は全然増えないのですけれど、
ようやく4号鉢の縁から飛び出したので、
当初からの悲願だったLS10センチは超えてくれました。
これで成長が加速してくれたらいいんですけどね……。

高地性種はよく冬の方が楽と言われている気がするのですが、うちでは全く逆で、
春から秋にかけての屋外栽培期に成長して、冬はほとんど動かない……といった感じです。

先達の方々がよく高地性種は風が育てると言っていましたが、まさにその通りだと思います。
内気扇やサーキュレーターを用いて屋内の空気を動かしたところで、
自然の大気の流れには遠く及ばないというのも明白です。
この辺りは乃奈の言ってた水槽の話にも通ずるところがあると思うんですよ。



災害級の異常気象による前年の夏に全滅した苔ですが、復活してきました。
この手の苔は、高地性種にとって理想的な環境に置くと勝手に生えてきます。
越冬で傷んだ株も着々と新しい捕虫袋を作っているので、いい傾向なんじゃないかなって思います。

蔓も太く伸びてきているので、この個体も捕虫袋も着けてくれそうです。

この袋、完成するのは何時になるのでしょうね……。
来月中には完成したらいいんですけど。

………
……


平日は殆ど家に居られないため、左沢による水曜の更新は絶望的です。
他の子たちの準備が整うまでは週一更新という形にした方がいいかもしれません。


Author:左沢ねあ
ちょちょちょちょちょーい!
あ、あの、私の不在中、更新代筆してくれるって話は……?

「フッフゥーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「コォ―――ア・シ……テ シ……マッ……タ」

「ネアのリップクリーム食べたい」

「発注はかけてるですが、欠品中の機材が多くて生体を導入する段階には至ってないので書くことねーです」

「ブログ更新、がんばってね?」


あっ、ダメだこいつら……まるでなにも聞いていない。



N. vogelii BE-3256 / Borneo Exotics

ボルネオ島の標高1200m級の低山地帯に分布する中間地性種インターメディエイトのネペンテス。
中間地性種は暑さ・寒さの両方に強く、非常に強健で育てやすいイメージがありますが、
このボゲリーは標高1000mを超える地帯に自生している癖に、何故か低温には極めて弱く、
栽培に関しては低地性種をイメージした環境を構築すると上手くいくことが多いです。

ただし、アンプやラフレのように通気を殺した水槽栽培のような環境に置くと病気が出ますので、
高地性種のように通気を意識して風をふんだんに取り入れつつ、気温を高く保てれば最高です。



……とかなんとか言いつつも、普通の高地性種と一緒に初春の頃から屋外管理してました。
寒さに当てられた頂芽は縮み上がりましたが、そこはやっぱり中間地性種特有の強さを持っており、
次から展開した葉は通常通りに展開して、捕虫袋もちゃんと着けてくれています。

……普通はこんなことしちゃ絶対ダメですからね?w



一度環境に慣れてしまえば強いのも本種の特徴。
捕虫袋が不発に終わったのも、屋外移行に際した一つだけで、
以降に出来た蕾は次々と膨らんで、袋になる準備を進めています。

ネペンテスは同種間でも個体差がいろいろありますけど、この子は捕虫袋が細長くなるタイプ。
BE量産品の一つなので、同じボルネオエキゾチカから導入すれば、
同じ遺伝子プールから生まれたクローン個体と当たる可能性もありますが、
BEは種類ごとに複数の元個体のクローンを同じナンバリングで管理しているので、
同じ品番で導入しても、全然違う個体に育ったりすることもあります。
うちのアリストリコーサもBEの同じナンバリングですが、雌雄に分かれてますしね。

……とはいっても、あくまで複数のクローンの中からランダムに出荷というだけなので、
EPの実生個体のような完全ランダムのガチャゲーに比べたら、まだ狙った個体を出しやすいかも?

まあ、BEもフラスコ苗が安定する前の初期ロットは、ほぼ実生みたいな感じですけどね。



最新の葉っぱは新緑色も鮮やかで、幅広で艶やかで、見るからに絶好調です。
5月に入って以降は連日クソ暑い日が続いているので、本種も調子が出てきたみたいですね。
今年の夏も、例年以上に暑くなりそう……。

暑いと言えば今年の夏服を買おうと思ったのですが、
都内の衣料品店はどこも営業自粛で全然やってなくて買えないです。

最近では通販系のアパレルも増えてはきたのですけれど、
以前利用してみたところ、安っぽいコスプレ衣装みたいな服が届いたり……。
それこそ原宿辺りで流行りそうな、全身に黒いガムテープを巻いたような、
いかにも妖精たちが夏を刺激するような……。

カラダを夏にするぞこの野郎。


Author:左沢ねあ
スマホを機種変更してから不具合続出で正直ぐんにょりです。
ソフト面でも大概ですけど筐体の強度も悲惨なことになっており、
買ってまだ数ヵ月なのに、あっちこっちボロボロです。

PCの方も化石みたいな、いにしえの機種を騙し騙し使ってますけどもう限界です。
突然フリーズして作業中のデータ飛んだりなんて日常茶飯事です。
例の給付金とやらでPC新調したいところですけど、ここ最近は物入りなことも多く……。



脇芽の出た子の主茎を落として一応挿してる感じです。
株の充実前に出た脇芽は、放置すると衰退しますしねー。
画像はまだ途中ですが、そろそろ画像用意しないと暗くなりそうだったので……。

今日は曇りがちで、時折俄雨が降ったり陽が差したりと、不安定な天気でした。
気温としてはじめじめ蒸し暑く、季節を先取りしたような気候です。

四季とはいいますけど、実際には夏か冬の二択しかない感じですよね。



衰退気味という訳ではなかったのですが、イナーミスの小さい方も挿しときました。
切り取った痕は癒合剤で塞いで、なるべく元株に負担が掛からないように。

こういった形で希少な原種の個体数を増やせたら嬉しいですね。
……現金な話はあまりしたくないですけれど、高地性原種は非常に高価ですし。



主茎が衰退気味の子は、適応力の高い脇芽に任せる形でリセットしました。
これで、うちの環境でもきちんと育つ子になってくれたらいいですけどねー……。

幼苗の完全に『ゼロ』から育てるのに比べたら、もう少し早く育つと思います。



サイズとしては一番邪魔な、古参組の脇芽。
たしか導入時はこれくらいのサイズだった気がします。

切り取りたいけど、脇芽は挿しにくそうな形してますし、
主茎を落とすにしても、この規模の挿し木ができる環境もない訳で。

栽培スペースもいろいろわちゃわちゃしてきましたし、
そろそろ一度、整理しておかないとダメそうです。


Author:左沢ねあ
首を刈る姿、まさに悪夢
黒き剣エペ・ノワールを振りかざして



……そんな訳で、今日は花がらを摘んでました。
季節も晩春から初夏に移ろい、世界を彩った花々も散り際で。

これからはきっと夏の花が咲いてくれるのでしょうけれど、
一つの季節の終わりというのも哀愁漂う感じで。

ただ、一番寂しく思うのは、このご時世の忙しい中、
無理して勝ち取った休みも今日で終わりということでしょうか。
けみがで運営陣の本業知ってる人なんてまず居ないでしょうけど、
差別されたり労われたり、いろいろ大変なんですよ。



N. ventricosa Mt-Madja-as BE-3278 / Borneo Exotics

ベントリ近縁種に特に顕著ですけど、主茎が衰退して脇芽が育ってきてます。

ちなみに画像は真っ暗ですが、これでも正午前後に撮影してるんですよ?
今日は雨で、空に分厚い雲が掛かっていたりで、時折雷光が綺麗だなって。
あとは機種変更したスマホカメラが死ぬほど使いにくいってことくらいでしょうか。

……閑話休題。
手を掛けられないことも多くて環境が悪化してたこともあると思いますけど、
主茎は諦めて、こっちでまた新しくやり直せ、と言っているようです。

幼苗から育てるの、楽しいですけどね。



一応袋を着ける余力は残ってるみたいなので、一応主茎の方も挿してもいいかもですけど、
かなり衰退気味なので過度な期待はせずに、一応挿しときましたけど?
……みたいな雰囲気でお茶を濁そうかと思います。

明日からまた忙しくなりますので、左沢が直々に記事を執筆する機会は減るかもしれませんが、
おそらく他のメンバーがブログの更新は続けてくれると思いますので、これからもよろしくですよ。

アクの強い面々なので好き勝手に書くのでしょうけれど、
正直なところ、ここ最近植物関連以外の記事も多かったですし、
内容的には大して変わらない気もします……たぶん。


Author:左沢ねあ
5月に入った途端に異様に暑いんですけど……。
数日前まで寒い寒いと一斉に鳴いていたのに……。

今年のGWは時勢的にも何処にも行けないので庭で作業してますが、
気温も上がった所為もあり、カメが元気すぎてかわいい反面物凄く少し邪魔です。
油断すると、買ってきた夏野菜の苗を畑に運ぶ前に根こそぎ喰われますし……。



N. burkei x hamata / Borneo Exotics
ネペンテス・ブルケイxハマタ

脇芽切り取って挿そうってずっと言ってましたけど、
気付けば完全にニ芽立ち状態になってます……。

今から切り取ってもいいんですけど、やったとしても草質で徒長もしてないので、
分解はできそうにないので脇芽をそのまま豪快に挿す形になりそうです。
現状、どっちが脇芽なのか、よくわからないですけど……。

まあ、やるなら優勢の方を残しますよ、もちろん。



捕虫袋。
ブルケイとハマタの丁度中間って感じの袋ですけど、
ハマタのいいところは見事に発現してない感じですねー。
蓋の毛と毒々しい模様と、僅かに襟が気持ち程度にギザギザしてるくらいです。

ハマタといえば、殺意の高いデザインの牙々しい襟ですけど、
この特徴は交配種になると一切発現せず、牙を見たいなら原種を育てるしかない状況です。

なんとかハマタの牙を交配種で発現させようと、
海外のナーセリーではハマタを片親に牙系御三家(エド・マクロ・ヴィロサ)
と交配させる試みも行われていますが、結果がどうなったのか、私もまだ知りません。
確か極少数の苗が一般向けにも放出されたはずですが、非常に高額だった上に競争率も高く、
さらには私自身、新規導入している余裕もないくらいにバタバタしてたので、結局見送ってしまったのです。

……ただ、個人的にはハマタも御三家も、どう交配しても意地でも牙は出ないので、
お互いの特徴を潰し合って、なんだかんだで結局普通の襟か、
出たとしても申し訳程度のギザギザ程度に留まりそうな気がするんですよね。
導入してない以上、酸っぱい葡萄の言い訳みたいですけど(笑)

もしか数年後、見事に牙々な襟に育ったという結果が出れば、その時に導入します。
BEなら優良個体はクローンとして量産すると思いますしねー。
量産されたところで入手できるかどうかは別問題ですけど。



次の捕虫袋。
やっぱり交配種は冬場もコンスタントに袋を着けてくれるし、
春以降の立ち上がりも早いので育ててて面白いです。

原種の袋を着けさせたという結果を楽しむ……という方向性もありますけど、
一般向けではないというか、楽しみ方としてはあまりにマニアックというか……。

まあ、各々の栽培環境に合致すれば、原種でもぐいぐい育つんですけどね。
前回のイナーミスとか、まさにうちの環境にばっこり嵌ってる感じの種類です。
害虫にたかられ易いっていうのは、屋外栽培最大の欠点な気もしますけどね。



新葉も頂芽も出てますけど、勢い的にこっちが主茎……というか古い方ですね。
もう少し気候が安定してくれば、こっちを挿すのに挑戦してみようかと思います。
成熟してない状況の多芽立ちは、どうしてもエネルギーが分散して、どっちつかずになりがちです。

……いや、もう少し早い段階でやってればよかったんですけど。
でも、挿し木の時でも主茎を落とすのって結構勇気が要りますよね。


Author:左沢ねあ
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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