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コメント欄にも書いた通り、少し前から入院してました。
過労のところに予定を詰め込みすぎたらしく、身体の方が限界を超えたようです。
なんとか生きてましたが、危うくネペンテスブログなのに、
最後の記事がきまぐれで書いた釣りの話になるところでした……。

植物の管理は家族に頼んでおきました。
……とは言っても、内容は朝晩の水遣りだけという簡素なものでしたが。

その結果として、退院してから栽培場の様子を見に行ったところ……。



全然変わってないというか、むしろ好調そうなのでした。
やっぱり夏という時期も幸いして、屋外栽培でドライミストを稼働しておけば、
吹き抜ける風が自然といい環境を創り出してくれるのですね。
台風直撃の危機の可能性の話を聞いたときは、気が気じゃなかったですけれど……。

……そんなわけで、次回からまた今まで通りに書いていきます。
ラジャのLSがとうとう12センチの大台を超えて4号鉢から飛び出したり、
トランカータの草体や袋の雰囲気が、幼苗の状態から少しずつ変化してきたり、
やっぱり最盛期の夏だけあって、書きたいことが結構あるのです。


"釣りは好きだ。
頭を空っぽにして、何も考えなくていいからな。"



Spinner bait pale bleak 1/4oz.

片付けをしていたところ、古いバスロッドとルアーがいくつか出てきました。
個人的にはスピナーベイトが一番好きです。
ちなみにこの子はオイカワ色ですけれど、スピナべの色って完全に自己満足の世界だと思います。
大体オイカワにこんな婚姻色が出てる時期って、ごく限られてますし。
そもそもスピナべの本体ってブレード部分だと思うのですが、
キラキラして綺麗だし、こんなふざけた外観に反して、意外にもよく釣れるのです。

ワームなんかも釣れますけど、あっちはバスの目の前をピンポイントで泳がせないと喰ってこないのに対し、
スピナべはキラキラして水中をばちゃばちゃかき回すのでアピール力が強く、
ストラクチャーの周辺を適当に泳がせるだけでも向こうから喰ってきます。
ただ、スレバス相手に使うと余計に警戒心を掻き立てて、ポイントが荒れます。

そういう場合はワームの方がいいのですが、最近の水場は大抵の場合、
釣り禁止か、ワーム使用禁止のどっちかです。
どうして禁止するんだって意見もありますけど、釣り人のマナーの悪さを見たら仕方ないって思います。
ルアーでも餌釣りでも、淡水でも海水でも、立ち入り禁止の柵を平気で乗り越えて、
釣り用品のゴミが大量に散らかってる様子を見たら、そりゃ管理者も禁止したくなりますよねって。
全員がそうじゃないってことはわかりますけど、釣り場の惨状を見れば、端からすればそれが全てです。

特定外来生物法の施行でバス釣りの敷居が跳ね上がったことも、
駆除という観点からは失策だったんじゃないかなって思います。
現状、今更ブラックバスを狙うくらいならシーバスかトラウト行っとけって話になりますし。
あっちの方が、釣って楽しいし、食べておいしいですし、面倒事とも無縁ですし。
……なんか書いててマス釣り行きたくなってきました。
管理釣り場で気負わずやりたいです。

いろいろ書きましたけど、一番バスがよく釣れる方法は、太いミミズをつけとけば一発です。
自称アングラー気取りに邪道とか言われそうですけど、釣れればいいんですよ。



Pelteobagrus nudiceps
ギギ

偉そうなこといろいろ書いといて、結局釣れたのはギギでした。
本種は日本の固有種ではありますが、元は琵琶湖の固有種であり、国内外来種という分類になっています。
同じく琵琶湖固有種で、釣魚として人気のゲンゴロウブナ(ヘラブナと呼んだ方が有名かも?)や、
琵琶湖産の稚鮎の放流に紛れて全国に分布を広げました。

画像だとわかりにくいですが、ヒゲが生えており、ナマズの仲間です。
海産のナマズであるゴンズイの近縁種で、背ビレと胸ビレに鋭い毒針を持ちます。
釣れた個体を素手で受け止めたり、針を外す際に刺されることが多いので気をつけましょう。
刺されても命に係わるような毒ではありませんが、数日ほどズッキンズッキンと疼痛が続きます。
どちらかといえば澱んだ淵のような場所に居るので、傷口からの細菌感染の方が怖いですね。

利用法としては、身の部分には毒がないので食べることができます、ゴンズイと一緒です。
ただ、海産種に比べると淡水魚特有の泥臭さがあるので、
蒲焼きや揚げ物等、匂いをごまかせるような調理法がおすすめです。

それとは別に、観賞用に飼育することもできます。
ナマズ類特有の愛嬌のある顔つきはかわいらしいですし、
日淡なので簡単な設備だけで飼育することもできますし、
何より本種はナマズとしては小型の部類で、あまり大きくない水槽でも飼育が可能です。
大きさがネックとなるナマズ類においては嬉しいポイントです。

飼育用としては密かな人気があるらしく、釣らずとも探せば売ってますし、
その辺に居るような種類なので、買ったとしても非常に安価です。
注意点としては、獰猛な性質なので単頭飼育を基本とすることと、
メンテナンスの際には毒針に刺されないように気をつけること、くらいでしょうか。

ちなみに環境省のサイトによると、本種はコイの仲間なんだそうですよ。
相変わらずいい加減で雑な仕事をしてるみたいですねー……。


いつも思うのですが、どうしてこう天候というのはこちらの思うようにいかないのでしょうね。
7月までは毎日ずっと絶え間なく雨が降り続き、日照不足と畑の水没による被害が甚大だったのですが、
梅雨明け以降は夕立も含めて一滴も雨が降っておらず、今度は渇水の危機が見えてきました。
一年を通して、もっとバランスよく降ってくれたらいいんですけど。



N. sibuyanensis NE-109 red pitcher / Malesiana Tropicals

レッドピッチャーの名前に負けない見事なまでに真っ赤な袋。
このクローンは丈夫ではあるのですが、環境の変化には滅法弱く、
輸入後の順化作業がものすごく大変だったことを覚えています。

MTから直接買い付ければ、たしかに安くはあるのですが、
このクローンの順化中の、今にも溶けそうな様子は精神衛生上よろしくないので、
多少割高になっても、国内ナーセリーで順化済みのものを導入した方が安心です。
いくら安く買い付けても、順化失敗で枯らしてしまっては元も子もないですし。

ちなみに一度順化さえしてしまえば、あとは丈夫です。
まだ蓋が開いておらず完成していませんが、
しっかり用土に接地して、どっかり座ったいい形の袋になりそうです。



N.sibuyanensis BE-3164 / Borneo Exotics

BE産の個体。
こちらも輸入個体ではありますが、MTの個体とは対照的に、
特に問題も愚図つく様子もなく、すんなりと順化しました。
輸入で到着する苗が、みんなこんなだったらいいのに……。
特にAWとか、値段の割にとんでもない苗が届きますからね……もちろん悪い意味で。

ただ、逆にAWの苗は、なんかもう見た目からヤバいので過保護気味に管理するので、
意外にも活着率はそこまで悪くもないような気がします。
どんな個体が届くかと言えば、控えめに言ってモヤシです。
……とは言っても、AWから届く本当にやばい個体群にはノータッチなのですけれど。

AWの本当にやばい個体群とは、エド、マクロ、ヴィロサ辺りの、
牙系御三家に加えて各種産地ごとのローイ等の人気種です。
あの辺はLS1センチ以下の真っ白な苗が届くらしいので……。
世界中からの需要に応えるために、フラスコ苗にホルモン剤を用いることで、
半ば強引に増殖させてるとのこと、本職の植物学者だからこそ出来る荒業なのでしょう。
実際に届いた苗の画像を見たことがありますけれど、あれ本当に育つんですか……?

盛大に脱線しましたけれど、見た目普通っぽいのに、
順化がやたら難しいMTの個体は要注意ですよってお話です。

それに引き換えBEの個体は素直なのですけれど、
複数のクローンの中からランダムに発送しているので、
どんな個体が来るかは、届いてみるまでわかりません。

いざとなったら、やっぱり大規模に輸入を手掛けている国内ナーセリーで順化された中から、
好きな個体を選ぶ……という形になるのかもしれません。
ガチャ要素を楽しめるようなら、どんな子が届くかわからない闇鍋状態も楽しそうですけれど。
一番ガチャ要素が強いのは、やっぱりEPでしょうねー。
あそこの交配種は、クローンじゃなくて実生苗が殆どなので……。



N.sibuyanensis AW / Wistuba

本種は袋を陰に隠すように着けるので、画像に起こし辛いのですが、
隠そうとした結果、最前列に来るという皮肉な状況。
ただ、自分の鉢の用土の上に着けてくれたらいいのですが、
栽培棚の上に直接着けられると、動かしにくいのですよねー……。
ちょうどこれから、晩夏から秋にかけて台風シーズンに入ってきますし……。

接地した状態だと、いい形の袋になるので、
本種はなるべく大平鉢で育てていきたいところです。

ちなみにEP産の個体は、今期は全然ダメです。
あの子は同じシブヤンとは思えないくらいに繊細な子ですねー……。

気付けばもう8月。
この調子だと、今年が終わってしまうのも、きっとすぐ先のことなのでしょう。
季節は夏真っ盛りですが、夏至から2ヵ月余り経ち、日の出の時刻も少しずつ遅れてきました。
ここ数日、片付けの際に古い釣竿を見つけたので朝マズメの時間だけ挑戦してるのですが、
8月ともなると、4時だとまだ暗いですね……。

一応はバス狙いなのですが、変な魚ばっかり釣れるので、こっちも記事にしたら楽しいかも……?



N. aristolochioides x ventricosa sib-cross
気付けばアリストリコーサの種が熟していたので採取しました。
……というか、先端の方は蒴果が少し割れてしまっています。
観察眼が足りないと見えます。

ネペンテスの種子採取は初めてなので、未熟で採っちゃうよりは完熟の方がいいかなって。
無菌播種する予定もないので、割れててもそんなに困らないですし。



出してみました。
見覚えのある形状、たしかにネペンテスの種子ですねー。
ただ、かなり小粒の種類みたいです、全然フォーカスが合いません……。

見た目は大丈夫ですけど、やっぱり初めてなので、ちゃんと発芽能力があるのかは疑問です。
さっき採取したものなので種子の鮮度としては、これ以上のものはないと思いますけど。



播種してみました。
……あれ、これ蒔いた後でしたっけ?
それとも苗床を用意しただけ?
……まあ、どっちでもいいです。
画像は鹿沼土細粒、もう一つミズゴケの苗床も用意しました。
種子が重ならないように均一にばら蒔きにする……とありますが、
正直どこに蒔いたかなんて全然見えないので適当です。
芽が出たら、そのうちわかるでしょう。
……出ればですけど。

鉢は以前にエドワードシアナを播種した際にも用いたプラスチックのざるです。
え、初耳だって?
そりゃそうです、今初めて書きましたから。
発芽しなければ、そのまま日の目も見ることなくお蔵入りの企画でしたしねー。
そのエドの種子は今どうなてるかって?


……聞くなよ。


今回のアリストリコーサは種子採取まではこぎつけたということで記事にしましたけれど、
続報がなかった場合、その際はお察しください!
思った以上にたくさんあったので視聴者プレゼントにしようかとも思ったのですが、
そもそも発芽能力があるのかどうかも不明ですし、今回は実生栽培の練習に使うことにしました。
花はまた咲くでしょうし、今回の播種が上手くいけば、次は頒布するかもしれませんね。

誰ですか今年冷夏とか言ったの……。
梅雨明けたらクッッッソ暑いんですけど。
気温自体は去年の災害級の記録的酷暑に比べたら低いですけど、
湿度がずっと100%近いので体感温度がやばいです。

晴れたら晴れたで突き刺すような陽射しがきついですし、
直前までの雨で世界は濡れているので、湿度も増し増しです。



Eublepharis macularius f. Super Mack Snow
ヒョウモントカゲモドキ "スーパーマックスノー"

以前にも少しだけ触れましたが、実は春から初夏にかけての1ヵ月半程度の期間、拒食してました。
お迎えから拒食とは無縁だったのですが、いざ食べなくなると不安なものですねー。
ただ、元々よく食べる子だったこともあり、目に見えて痩せてくるようなことは無く、
むしろ腋ポコが引っ込んで健康的な体型になったまであるのでは……?

痩せてくる様子もなかったので特に心配もしていなかったのですが、
餌をデュビアからレッチに変えたらあっさり解決したのでした。
結構前の話ではあるのですが、いろいろと思い当たることもあるので書いてみようかと。


・発情期だったのでは

冬明けは繁殖の季節。
その時期になるとオスは食事もそこそこに、メスを探して活動的になるそうです。
実際、うちの子も餌は食べないけどずっとうろうろしてましたし……。

……ただ、うちではクーリングなんかは特に行っていなかったので、関係ないかも。
もしかしたらボルパイみたいに、なんとなく冬を感じたりするようなこともあるのかもですけど。


・成長を終えてそもそも食事の必要量が減ったのでは

この子もなんだかんだでお迎えして早2年。
もう完全に成長し切って、お相手が居れば繁殖しているようなお年頃です。
身体を造るのではなく維持する為の食事であれば、大量に食べる必要もないですしね。

これも一つの要因ではあると思いますが、本質は別のところにあるかと。


・餌のサイズが気に入らなかった

今回の拒食の原因と思われる大本命。
実際、デュビアから半分以下の大きさのレッチに変えたら、あっさり食べた訳ですし。
この辺りには、私が原因と思わしき部分も多々あって……。

私、常々時間がないと言ってますけど、給餌も時間を掛けたくなくて、
デュビアの雄成虫を1匹どーんと与えて終わりというダイナミック給餌だったのですが、
喉に詰まりそうになったとか、トゲが口に刺さったとかで、何かしら嫌な思いをしたのでしょうね。
レッチは食べてくれるのですが、一度に5匹も6匹も食べるので手間は掛かりますが、仕方ないです。

ちなみに、安定して食べるようになってから同程度のサイズのデュビア幼虫を試したところ、
最初は嫌がりましたが、なんとかまた食べてくれるようになりました。



画像を準備しようと明るくしたのが気に食わなかったらしく、
そそくさとおうちに帰っていきました。

ヒモゲドの飼育方法は昔に比べれば大分解明されており、
拒食の対処法についても調べればいくらでも出てくる現状ではありますが、
とりあえずは餌のサイズや種類を見直したらいいんじゃないかなって思いました。
温湿度や騒音、触りすぎなんかの基本的な環境に問題がある場合は知らないですけど……。
ワーム辺りは嗜好性も非常に高いですし、とりあえず食べてくれれば飼育舎も安心できますし。
ミルワームとかは栄養価が問題視されることも多いですが、海外ではミルワームのみで繁殖させてますし、
ダスティングやガットローディングで栄養価を補えば、特に問題ないのではないかと思います。

そもそも国内でミルワームがここまで嫌われる理由というのが、
単価の高い餌用コオロギを売るためのペットショップの策略ですしね。
デュビアやレッチは繁殖も簡単で栄養価も嗜好性も高いのですが、
存在自体が生理的に無理という人が多すぎて、国内ではメジャーになれそうもないですね……。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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