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さて、今週にはもう彼岸入り……ということで、
少しだけ気は早いかとも思いますが、今年の冬支度の準備を始めたのでした。
Juglans mandshurica var. sachalinensis
オニグルミの果実
日本からサハリンにかけて分布する野生のクルミの一種。
川沿いによく生えてます。
野生種ではありますが、クルミなのでもちろん食べることができます。
ただし、栽培種であるカシグルミに比べると実の大きさは半分以下で、
殻は非常に硬い上に分厚く、可食部も少ないです。
カシグルミの殻は熟達すれば素手で簡単に割ることができるのですが、
オニグルミの殻は割り方を知らないと、道具を使っても容易には割れません。
玄能を使えば割ることは可能ですが、中の可食部ごと粉砕してしまっては元も子もありません。
栽培品のクルミに比べて唯一優れている点と言えば、保存性の高さくらいですね。
……まあ、そんななので好き好んで食べる人はあまり居らず、
その辺に生えてるような雑木ですが、大抵の場合、食べられることなく放置されてます。
画像のような果皮の付いた状態のものをクルミと認識できる人が減っているのも一因かもですけど。
ちなみにこのクルミの木、銃床の素材に最適なんですよ。
戦時中には軍事物資として重用されたとか。
救荒食としての役割も担っていたクルミの木の大量伐採によって飢餓が加速したという説も。
……ちなみに現代では、より木目の美しい外国産のウォールナット材が用いられるため、
国産のクルミ材が銃床に用いられることは、ほとんどありません。
果皮を除去すると、見慣れたクルミの姿になります。
クルミの木は背が高いため、上の方の実は全然採れないのですが、
あと一月もすれば、自然と落果してきます。
……ただし、大抵は川にオーバーハングしているため、
自然に落果すると川に流されてしまい、回収不能になります。
川沿いによく自生している理由は、川の流れによって種子を散布しているためです。
自然落果した果実は黒く腐ったようになっていますが、可食部である種の部分には影響ないです。
むしろ果皮の除去がしやすくなるので好都合です。
……この果皮の除去がまた厄介で、素手で触ったりすると灰汁で手が真っ黒になるのですが、
この汚れ、皮膚の細胞自体を染色してしまうので、最低でも1ヵ月は落ちません。
まだ残暑も残るこの時期に、手袋無しでは人前に出られなくなりますよ。
いっぱい集めると、こんな感じになります。
これで冬の間も安心です!
割り方にはコツがあって、基本的に鉈を使って割るのですが、
正しい方法を知らないと、鉈の刃がボロボロにこぼれます。
オニグルミをくるみ割り人形に噛ませたところ、人形の方が壊れたというお話も。
割り方は、気が向いたら冬にでも。
……ここに書かなくても、調べたらいくらでも出てきますけどね。
少しだけ気は早いかとも思いますが、今年の冬支度の準備を始めたのでした。
Juglans mandshurica var. sachalinensis
オニグルミの果実
日本からサハリンにかけて分布する野生のクルミの一種。
川沿いによく生えてます。
野生種ではありますが、クルミなのでもちろん食べることができます。
ただし、栽培種であるカシグルミに比べると実の大きさは半分以下で、
殻は非常に硬い上に分厚く、可食部も少ないです。
カシグルミの殻は熟達すれば素手で簡単に割ることができるのですが、
オニグルミの殻は割り方を知らないと、道具を使っても容易には割れません。
玄能を使えば割ることは可能ですが、中の可食部ごと粉砕してしまっては元も子もありません。
栽培品のクルミに比べて唯一優れている点と言えば、保存性の高さくらいですね。
……まあ、そんななので好き好んで食べる人はあまり居らず、
その辺に生えてるような雑木ですが、大抵の場合、食べられることなく放置されてます。
画像のような果皮の付いた状態のものをクルミと認識できる人が減っているのも一因かもですけど。
ちなみにこのクルミの木、銃床の素材に最適なんですよ。
戦時中には軍事物資として重用されたとか。
救荒食としての役割も担っていたクルミの木の大量伐採によって飢餓が加速したという説も。
……ちなみに現代では、より木目の美しい外国産のウォールナット材が用いられるため、
国産のクルミ材が銃床に用いられることは、ほとんどありません。
果皮を除去すると、見慣れたクルミの姿になります。
クルミの木は背が高いため、上の方の実は全然採れないのですが、
あと一月もすれば、自然と落果してきます。
……ただし、大抵は川にオーバーハングしているため、
自然に落果すると川に流されてしまい、回収不能になります。
川沿いによく自生している理由は、川の流れによって種子を散布しているためです。
自然落果した果実は黒く腐ったようになっていますが、可食部である種の部分には影響ないです。
むしろ果皮の除去がしやすくなるので好都合です。
……この果皮の除去がまた厄介で、素手で触ったりすると灰汁で手が真っ黒になるのですが、
この汚れ、皮膚の細胞自体を染色してしまうので、最低でも1ヵ月は落ちません。
まだ残暑も残るこの時期に、手袋無しでは人前に出られなくなりますよ。
いっぱい集めると、こんな感じになります。
これで冬の間も安心です!
割り方にはコツがあって、基本的に鉈を使って割るのですが、
正しい方法を知らないと、鉈の刃がボロボロにこぼれます。
オニグルミをくるみ割り人形に噛ませたところ、人形の方が壊れたというお話も。
割り方は、気が向いたら冬にでも。
……ここに書かなくても、調べたらいくらでも出てきますけどね。
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無題
こんばんは。
胡桃や柿、栗は減少傾向なのですかね。
熊や猪が里に近くなってますし..。
山をマトモに管理する業者も少ないですから我々が年寄りになる頃には農家栽培以外見れなくなるかもしれませんね。
胡桃の後ろのモフモフ気になります。
猫?ウサギ?暖かそうです。
胡桃や柿、栗は減少傾向なのですかね。
熊や猪が里に近くなってますし..。
山をマトモに管理する業者も少ないですから我々が年寄りになる頃には農家栽培以外見れなくなるかもしれませんね。
胡桃の後ろのモフモフ気になります。
猫?ウサギ?暖かそうです。
Re:無題
≫なまくらさん
こんばんは!
地方から人が減ったことで手が入らなくなったために里山が荒廃してしまったり、
猟師の高齢化や銃規制の強化による担い手不足のために野生動物が増えすぎたりといった話は聞きますね。
鹿も大概ですが、熊や猪は人命に関わりますしねー……。
後ろのもふもふはうちで飼ってる猫です。
夏の間はみすぼらしかったですが、寒くなってくれば見事な毛玉になってくれるはずです。
こんばんは!
地方から人が減ったことで手が入らなくなったために里山が荒廃してしまったり、
猟師の高齢化や銃規制の強化による担い手不足のために野生動物が増えすぎたりといった話は聞きますね。
鹿も大概ですが、熊や猪は人命に関わりますしねー……。
後ろのもふもふはうちで飼ってる猫です。
夏の間はみすぼらしかったですが、寒くなってくれば見事な毛玉になってくれるはずです。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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