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初めての方は、はじめまして!
そうでない方も、はじめまして!

今回は新規スタートというよりは場所を移しただけですので、
挨拶もそこそこにして、前回話してた遠征について書いていきます。

前々から時々言っていたのですけれど、一度石垣島辺りに行ってきたかったのですよね。
念願叶って少しだけ時間も作れたし、週末だけの予定で行ってきました。
飛行機を予約しといてくれた森野にも、感謝感激です。

………
……


2時間ばかりのフライトを終えて空港に降り立つと、妙に風が冷たいです。
実は沖縄は四方を海に囲まれているため、気温は東京都心部よりも低かったりするんですよ。

……でも、これはちょっと異常な気がするのです。
涼しいというよりは、少し肌寒いような。
手元の気温を見ると14度しかありません。
周囲を飛び交うF-15戦闘機も物々しく、尾翼にはクマのエンブレム……。


ここ千歳空港じゃないですか、やだーーー!!!

よりにもよって北海道、南の島とは真逆の土地です。
森野!謀ったな!!森野ァ!!!



来てしまったところをどうこう言っても始まらないので、北海道旅行を満喫しましょう。
南北の違いはあっても、ここも沖縄と人気を二分する観光地。
ビーチコーミングや昆虫採集はできませんが、見るべきところはいっぱいあります。

まずは定番中の定番、北大植物園の大温室から。

……園芸好きには定番なんですよ。



Nepenthes ventricosa "在来系"

いきなりすごい子が居ます。
うちでは挿し穂が活着せずに失ってしまったベントリコーサの在来系。
販売用の小さな挿し木苗なんかはごく稀に見かけますが、
こんな大鉢に根を張った大株なんて、見るのは初めてです。

その名の通り、昔はお花屋さんでも売ってるような定番種だったそうですが、
生産農家が廃業したことに加えて、当時は珍しくもなかった為に維持もされなかった為、
絶種寸前の状態となり、今では古い温室でごく少数の生き残りだけが細々と存続しています。

今ではアラタも交配種のベントラータに次々取って代わられていますし、
ひょっとしたら、近々同じような状況になるかもしれません。
希少価値云々は抜きにして、ホムセンネペンだって大切に育ててあげなくちゃいけませんね。



N. Mastersiana "Purple" x thorelii "Facile Koto"

栽培が非常に簡単で大型化することで有名なファシール・コト。
後ろにある大鉢が小さく見えるくらいに巨大な袋を着けています。

ちなみに袋だけ撮ってますが、裏では蔓化した主茎が暴れまわっています。
一般家庭だと切り戻して維持することになるので、
温室を建てない限り、この怪物めいたサイズは拝めそうにありません。

DIYで自力で建ててもいいかなって思ったのですけれど、
天窓の自動開閉機構やら水周りに電気系統等々、
自力では解決できないことだらけなので難しそうです。



N. thorelii "Ikeda" x ventricosa "Attractive Fuso"

こちらも見事な大株のアトラクティブ・フソー。
この子もベントリ系交配種の例に漏れず、とんでもなく丈夫な強健種とのこと。
個人的な感想は、クリペアタxベントリコーサにも少し似てるでしょうか。

ファシールコトに比べると、大株でも主茎はそこまで暴れないので、
一般的な家庭でも育てやすい種類なのかなって思います。

それはそうと、この鉢の置き方はよさそうですねー。
屋外栽培だと風に弱そうにも見えますが、環境のコントロールされた温室内では、
水抜けも風通しもよく袋も引きずらず、吊り鉢ほど鉢に負担も掛からなさそうで。

やっぱりプロの栽培環境は、こういうところの工夫がすごいですね。



N. Barmy koto x khasiana "Noboriryu"

コトシリーズを片親に用いた交配種、通称『昇り竜』。
フスカやボゲリー等の原種が多い細長系の袋を着ける品種ですが、
交配種、しかもコトシリーズを使っているだけあって、極めて丈夫な種類です。

この温室、古き良き時代の交配種が多いですねー。
それだけ大事に古い品種を維持してるってことでしょうか。
我々個人の栽培家も、この姿勢は見習わないといけませんね。

………
……


今回は画像がやたらと綺麗ですが、デジタル一眼で撮ってるからです。
借り物で無理しちゃって、まぁ……。

でも、こんなにも綺麗に撮れるなら、ちょっと欲しくはなりますよね。
値段聞いたら一気に現実に引き戻されましたけれど。

今回は交配種の紹介でしたが、温室にはまだ原種とかありましたので、
そちらの紹介は次回に続きます!


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無題
こんばんは。
お引っ越し完了お疲れ様です。
そしてまさかの北海道でしたか!
この手のイタズラは好きです。
友人の結婚式で元カノにお祝い挨拶をさせたり
出産祝いにみんなオムツを渡したり
いい歳して私も仲間も今でも様々していますが
なんと言うか、これが仲の良い証の気がします。
ギリギリを踏み込まず周りに一切迷惑をかけないで笑って済ませられるのがイタズラなんですよねぇ。
旅行先を真逆にするのは考えもしませんでした。
いつか参考にさせて頂きます。
愉快で良い友人をお持ちですね。

北海道行ったこと無いので羨ましいです。
涼しい北海道で野生のキタキツネや味噌ラーメン、地元海鮮を堪能してみたいです。

コト系は種類も多く選ぶ楽しみがありますが
魅力的なものが多いので目移りしてしまいます。
在来ベントリは落としたくないので
スキルアップしてから挑戦してみたいですね。
なまくら 2019/07/14 (Sun) 02:07 編集
Re:無題
≫なまくらさん

こんばんは!
やっと新しいところに移ることができました!
イタズラは見てる人も受けた人も、思わず笑っちゃうようなのがいいですね。

石垣牛に豚肉料理、極彩色の海鮮にトロピカルフルーツ等々、
沖縄のグルメもすごく好きなのですが、北海道も負けないくらい魅力的な食べ物がいっぱいでした。
ウニやカニ等の高級海鮮の他にもスルメイカの活き造りや、メロンやトウモロコシ等の農作物。
今話題の豚丼なんかはシンプルゆえに味の誤魔化しが効かない分、本当に美味しかったです。

コトシリーズは姿形も魅力的ですが、日本で作出されただけあって、
非常に強健で育てやすいのも嬉しいですね。
在来ベントリ、うちでは挿し穂しか入手できなかったので落としてしまいましたが、
元はホムセンネペンなので、きちんと根付いた個体を導入すれば簡単だと思います。
2019/07/17 (Wed) 00:13
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Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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