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このところ、身体に引っ張られたのか、心の方まで弱っている気がします。
面倒くさいメンヘラ思考というか、なんというか。
そういうことはなるべく表に出さないようにしているのですが……。
それはそれとして。

今回は予告通りにアリストリコーサの挿し木についてです。
時系列としては、数回前の同種が登場した直後辺りの話になります。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics

横ちょに大きく伸び上がっていた主茎を落としました。
ウツボカズラの茎は見た目に反して非常に硬いため、切断に際しては注意が必要です。
カミソリの刃なんかじゃまず切り落とせません。手首なんかより余程頑丈です。

基本的には鋏ですが、文房具のようなものだとなかなか切れずに断面がガタガタになります。
当然断面の組織も破壊され、発根率も挿し木の成功率も著しく下がります。
……ので、切れ味鋭く力の込められるようなものを用いて、一発で切り落とします。
聞くところによると、大型犬の爪切り用の鋏がちょうどいいらしいですよ。
普通に植木鋏買った方がいいような気もしますけど、形状的には確かに使いやすそう。

実は、それ用に使っていたドイツ製の剪定鋏が盗難に遭うというまさかの事態が発生したため、
今回は予備を使う方向でいきたいと思います、返してダークインフェルノ

あれ、めちゃくちゃ高かったんですからね。
具体的な表記は避けますけど、エドワードシアナの苗数本分くらい。
はさみ一本に何を大げさなって思うかもしれませんけど、本当に気持ち悪いくらい切れるんですよ。
それこそ親指くらいの硬い太枝が、何の抵抗もなくぬるりと。
材質の問題なのか、構造的な問題なのかは知らないですけど、
やっぱりドイツの技術力は世界一ィなのでしょうか。

……まあ、自分で買ったものではないんですけれどね。



5分割にします。
……画像では6つになってますけど。
こういう部分の詰めの甘さが左沢らしいといえば、らしいですけど。
この6つに切り分けられたウツボカズラの茎は、私の人生そのものだ。

あ、さっきの鋏のところに書いとくべきことかもしれませんけれど、
鋏は必ず滅菌してから使うようにしてください。
普段、枯葉をトリミングする際には、その辺の鋏で適当にやってますけど、
生体部分を切る際には、ものすごーく重要なことです。

火で炙るのが簡単で確実ですが、それをやると刃が鈍らになるので、
アル綿で綺麗に拭いてから使います。

うちではウツボカズラの挿し木は基本的に水挿しで、容器はペットボトルです。
ただ、透明な容器の場合、中が苔だらけになるので、
遮光された茶色い瓶の方が向いてるかもしれません。

……まあ、苔が出たところで特に影響を感じたことがないのと、
こっちの方が発根を観察しやすいので、うちでは透明なのを使ってます。
発根してしばらくしたら、また別の工程に入るので。



切る際には必ず葉の付け根の上部にある潜在芽を残すようにしてください。
ウツボカズラは構造上、ここ以外からは絶対に発芽しませんので。
不測の事態で潜在芽がダメになった場合に備えて、成長点はいくつか付けておきます。
希少種だと少しでも個体数を増やすために、一節ごとに細切れにしたりするらしいですけど、
失敗したら元も子もないですし、欲張らずに長めに切った方がいいと思います。

あとは上端の切り口は癒合剤で塞いでおきましょう。
そのままでも瘡蓋になって塞がりますが、枯れ込んで潜在芽までダメになったり、
最悪の場合ウイルスが入って株そのものがダメになります。

……当然ですが下端には癒合剤を塗らないように。
発根する部位が無くなります。

あとは発根するまで管理するだけです。
管理に際して留意することは、しっかり湿度を保った上で、葉水も小まめに。
発根前の吸い上げの弱い時期に蒸散量が増えると、あっけなく干乾びます。

発根したら少しずつ土に慣らす工程に入るのですが、それはまた次の機会に。
時期の屋外栽培には、他の子と一緒に管理できるようになるといいですね。



主茎を落とされた元株。
暴れてた主茎がなくなって、さっぱり綺麗に……なってますか、これ?
正直あんまり変わった気がしないのですが、横に張り出した部位がなくなったので、
スペース的にはまとめやすくなった気がします。

また無秩序に伸びてきたら剪定しますけど、
あんまり増えるようなら放出先も考えていかないとですねー。


そんな訳で、前回に引き続き。
今回やってきたのは赤城山麓のとある釣り場。
よく釣れるので楽しい反面、水中に厭らしい仕掛けがあって、
ルアーのロスト率が極端に高いことでも知られています。
通称『ルアーの墓場』。

……なんでこんなところでテストしようと思ったの?

………
……


とりあえず投げてみます。
ステンレス製でやや厚みがあるのでずっしり重く、投げやすい感じ。
動きもひらひらしてて、存外にいい感じです。
トゥイッチングするとキラキラヒュンヒュン泳いで綺麗です。

ちなみに隣では森野がテストとか関係なく、クランクでボコボコ釣ってます。
スプーンのテストなんかより、あっちの方が絶対楽しい。
遊びでやってんだよ!!(カミーユ風に)

動きがいいことはわかったし、塗装してないのでシルバー……、
というより下地の金属色しかないので、状況に合わせて選ぶとかできません。
……それってスプーンの利点なくないです?

私ももういいから、クランクで遊ぼって思ってたところにガツンと大きな当たり。
乗ったはいいけどこの魚、ものすごい引きな上にやたら暴れまくります。
ここで思い出される嫌な記憶……。

実は以前に来た時に、化け物みたいなサイズが掛かって一瞬でラインブレイクしたことがあります。
エラ洗いを見ていた森野が言うには、「確実に70以上はあった」とのこと……。
釣り上げられてたら、さぞかし感動だったろうなぁって……。
トラウト用の仕掛けはラインが細いので、大物を相手するのは難しいんですけどね。
とりあえずは前回の轍を踏まないように、慎重にいなしながら寄せていきます。


後日談みたいな画像ですけど、取り込んでみれば40センチ近いイワナだったのでした。
イトウや降海型に比べれば怪物サイズではありませんが、イワナとしてはかなりの大物。
そりゃ暴れますよね……。
晩秋で水温も下がってたせいでイワナが元気になってたのかもしれません。
今回のまとめとしては、数は釣れないけどたまに掛かる子はいる、という感じでした。
それって大多数のルアーに言えることなんじゃないかなって当たり障りもない意見でお茶を濁します。



それにしても、観察してみると普段相手にしているニジマスとは姿が全然違いますね。
まずはこの大きな口と牙、いかにも獰猛なフィッシュイーターといった感じ。
鉤鼻もシュッとしてて、本当にかっこいいです。

こんなにもかっこいい魚なら、剥製にして玄関辺りに飾ってもいいかなって思ったのですが、
とてもおいしい魚なので普通に食べます、もう捌いちゃってますしね。
というか魚の剥製ってどうやって作るんでしょうか。
燻製なら簡単に作れそうな気もしますけれど。

燻製といえば、冬に向けてそろそろ肉を塩蔵して仕込まないとですけど、
来週もそんなことしてたら、いよいよこのブログが何ブログなのかわからなくなりそうなので、
次回はアリストリコーサの挿し木の話辺りを書いてこうかと思います。


いつも思うんですけど、ルアーって高いですよね。
スプーンなら安いような気もするんですが、
金属片に針つけただけの代物が500円するのもなんかなって、ふと思ったんですよ。



どこのご家庭にもある、ステンレスの端材。
これで自作すれば実質タダみたいなもので使い放題なんじゃないかなって、思ったんですよ。
実際左沢、ルアーよくロストしますしね。
下手なだけとか言わない。

プラグ系は難しくても、スプーンならこれでいけるんじゃないかなって。



適当に切り出します。
あ、ステンレス板を切るときは、必ず専用の道具を使いましょうねー。
一般用途の金鋸や金鑢で加工しようとすると、ただの一発で使い物にならなくなります。
時間かかるし結局切れないし、ダメになる道具ももったいないし、何より危ないので。

真鍮板やアルミ板を使えばもっと簡単そうですが、うちには在庫がなかったので。
そもそもアルミだと軽くて投げられないかも?

……そういえば以前、一円玉を加工してスプーンを作ってるって人がいましたけど、
貨幣損傷等取締法違反という立派な犯罪行為なので絶対にやめようね。



切り出したら適当に形成します。
ステンヤスリで削り出す訳ですけど、余白が多いと大変なので、
なるべく金鋸だけで形を出すようにしましょう。
ある程度形が出てきたら、その段階で前後に穴を開けてから最終調整をします。
最後に開けようとすると絶対ずれるので。
実体験からの忠告です。



適当に石で叩いてアールをつけて、スプリットリングと針をつければ完成です。
ね、簡単でしょ。

なんだかんだで自作に挑戦してみて、思うところはいろいろあった訳ですが、
一つだけ、確実に言えることがあるので、ここに書いておきます。
みなさんも自作に挑戦する前に、この言葉を是非一度思い出してください。


買った方が絶対早い。


……まあ、この一言で切り捨てるのは簡単なのですが、
実際のルアーの価値って、釣れるか否かの一点のみなので、
手間は掛かっても、よく釣れるなら自作の価値もありそうですよね。
二度と同じものを作れる気はしないですけど。

……という訳で、これからフィールディングテストに行ってきます。
次回に続きます!

仕事の合間に書いてるので簡潔にまとめます。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics

この子は雌株の方ですね。
酢の物にするやつではないです。
時間があれば分解して挿し木にして増殖しようかと思っているのですが、
時間なんてどこにあるんですか……ここ……?



袋。
完全に上位袋に移行して、サイズも控えめになってきたので、
そろそろ切り時かなって思ったのですが、こうしてまじまじと見てると上位袋もかわいいんですよね。

ちなみに見た目はかわいいですけど、袋の中は溶けかけの蟲をたっぷりと湛えてます。
食虫植物なので当たり前ですけど……。
屋内栽培でひっくり返すと悲惨の一言につきます。

上位袋、たしかにかわいいですけど、後進の茎がいっぱいありますし、
切ったら切ったですぐにそっちが大きく育つと思います。



主茎の途中。
木質化した節間から脇芽がうじゃうじゃと出てます……うじゅる。
これなら分解しても、ばっこり増殖してくれそうな気がします。
アリストリコーサはベントラタ並みの超がつくほどの強健種ではありますが、
強健種=普及種ということではなく、狙えば入手は可能ではありますけれど、
まだまだその辺のお花屋さんに売ってるような種類ではないです。

……なので、ベントラタのような増やしてどうするの?系の種類に比べたら、
喜ばれる種類なんだと思います、この個体なら性別も確定してますし。
ただ、ネペンテスを普及させる上で一番のネックとなるのが、
無秩序な増殖と流通によって先人の築いてきた植物としての価値を崩壊させてしまうことです。
普及種になると途端に駄物扱いする人って必ずいますしね。
逆に普及してた種類が突然絶種寸前になると、急に需要が増えるんです、
この素晴らしい品種を保存しよう、と。

……なんか無駄に毒を吐いてしまった気がします、やっぱ疲れてるとダメですね。
あ、ベントラタをディスったような書き方になってしまいましたけれど、
個人的に品種としては結構好きですよ、ベントラタ。
どんな環境でも袋を鈴生りに着けてくれるので、育ててて楽しいんですよ。
ただなんとなくウツボカズラを一鉢育てたい、とかなら間違いなくお勧めです。
導入するにしてもそんな大それたものでもなく、場末の園芸コーナーで買ってくるだけですし。

社会の理不尽を一手に押し付けられて、病み上がりでなくとも過労死しそうな上に、
片付けた上でこちらに利がある訳でもない案件を処理しているので忙しい上に機嫌も悪いです。
他にもいろいろありまして、もうこの国が嫌いになってしまいそうですが、
悪いのは法律の穴を突いて理論武装して技術者を食い物にしている企業な訳で。

こちらも名目上は仕事を回してもらっている以上、無くなったら困ってしまう訳で、
必要悪というか、悪徳企業が無くならない社会の縮図というかなんというか、
どんなディストピアなんですかこれ……。

締め切り伸びるか本社が爆発しないかなって常々思ってますけど、
少し前に知り合いの会社が本当に燃えてしまったので、つまらない冗談にもならない訳で。

……わかった、この話はやめよう、ハイ、やめやめ。



高地性種も屋内に取り込みました。
まだ昼間は20度以上になるので全然いけるのですが、
夜温は10度を切ることも増えてきたので、完全に屋内に移行してしまいました。
朝に出して夜取り込むなんてこと、現状では到底無理です。

本当はアリストリコーサの主茎を分解して挿し木にしようかと思ってたのですが、
それはこの修羅場が一段落してからですね。



低地性種。
こちらは屋内温室です。
内部はいい感じに蒸し暑く、いかにも低地性種の好む環境になってます。
ただ、小さな温室なので内部に加湿器が入る訳でもなく、
油断するとカラッカラに乾燥してしまうので、小まめに水分補給をしてます。
水槽栽培を諦めたノーシアナも居るので、乾燥は致命的です。
ペットボトルを利用した超小型加湿器なんてものもありますが、
こんな狭い温室内でそんなものを使ったら過湿うんぬんの前に病気が蔓延するだけです。

栽培品が屋内に引っ込んでる冬の間に本格的に温室を建てようと設計を考えてたのですが、
それも全てこの修羅場が片付いてからでないと手が付けられません。

しかもこれ、片付けるのは義務だけど、片付いたところで得する人は誰も居ないんですよね……。
無駄に穴掘って埋め戻すみたいな仕事です。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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